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「(仮称)平塚袖ヶ浜計画」第3回説明会 質疑概要
平成17年2月27日(日)平塚商工会議所3階大ホール 住民側出席者数250名以上 問題点■高層(16階)計画 質問:A棟敷地の容積率の計算から第一種住居地域に寄せて16階を建てるということ を皆にわかり易く説明してほしい。 回答:A棟敷地は200%の容積率で、敷地面積の2倍の延べ床面積を建ててよい。 第一種中高層住居専用地域では5階建てとし、残りの床面積を第一種住居地域に寄せれ ば、計画面積内であれば法的には高さ制限はないので16階が建てられる。 質問:日本を代表するような企業が、市の開発指導要綱、建築基準法に準拠して計画を 進めているといった古典的手法に終始しているのは残念である。住民も国も国土環境を 悪化し過ぎていると気づき、景観を守る努力が始まったところ。周囲と比較して桁外れ に高いマンションは、一般に景観上好ましくないと多くの人が感じる対象である。 「2004年12月17日に景観法が制定され、空間価値を大切にしようとする流れが 出来つつある。いま、生活領域においての景観上、大型のマンションがかなりの悪さを している。」と反応の遅い学会でもこう発言している。(建築雑誌2005年1月号) 平塚市が開発指導要綱を策定した時と今は社会情勢が異なる。当時は高層マンションな ど想定できなかった。トップ企業がこれを盾に取るのは悲しい。建築基準法は建築物に 関する最低限の責務基準を定めた法規であることは周知のことであり、大企業としては もう少し考えてほしい。これもお願いです。 回答:なし 質問:計画概要から簡単な考察を行った。 A棟敷地面積7700平米、178戸で1戸当たり敷地面積44平米、B棟敷地面積 4000平米、77戸で1戸当たり敷地面積52平米、C棟敷地面積3400平米、 78戸で1戸当たり敷地面積44平米です。 ちなみに高浜台ハイツは敷地面積約19000平米、199戸で1戸当たり敷地面積は 約100平米近く、2倍あります。シンボルとして高層化を図り、販売価格を上昇させ 利益の増大を図っているとしか見えない。数字上からは5階建てでも、充分、計画が可 能と見えます。今すぐ回答をとは言わないので見直しをお願いしたい。 回答:なし 問題点■日影 質問:北側の住居に対して、日照についてクリアされていないところが何軒かある。法 律違反ではないか。 回答:B棟の平均地盤で高さ4m、ほぼ地面に落ちる日影を表現しているのが日影図 で、5m離れたところで4時間・5時間、10m離れたところで2.5時間・3時間の 規制がある。法的にクリアしているかどうかは、別途、資料で説明したい。 問題点■緑の保存 質問:植栽図によると、ほとんどの木が伐採され、確実に残るのは22本しかない。ク ールアイランド効果が失われ、夏はクーラーの排気熱の影響もあり、ヒートアイランド 現象が必然になる。樹木を残すことは、酸素の供給源としてばかりでなくCO2 削減に も有効である。京都議定書が発効されたいま、企業としての責任をどう考えているのか。 松風のマンションも東京建物と淺沼組で建てているが、こちらは近くに公園があるの に、敷地内に緑地を設けている。今回もそのような対応をお願いしたい。 ルーフバルコニーが計画されているが、南側住民は見下ろされることになるので、プラ イバシーの点からも問題になるので、是非廃止してほしい。その上で、屋上緑化をお願 いしたい。これまでは防火水槽としての池があり、小さいけれど貴重な水辺の自然だっ た。キトンボを育み、ツバメや野鳥も多く市街地に豊かな生態系を形作り、駅南側の自 然環境に寄与していた。防火水槽を埋めてしまう代わりに、屋上に水辺のあるビオトー プを作ってほしい。 回答:松風の分譲マンションは指導要綱に沿って協議する中で、提供しなくてはならな いこととなったので残した。今回の件は、その必要はないということになったので、提 供公園は設定していない。敷地内の西と南に木を残す。残す樹木については検討中も含 めて56本。その他は新たな植栽を検討するなど、緑化に努める。屋上緑化について は、持ち帰って検討する。 質問:松風のケースでは市から言われたが、袖ヶ浜の場合は言われていない、と解釈し てよいのか。 回答:市とは袖ヶ浜についてはそのような話になっている。ただし、敷地内緑地の確保 に努めている。 質問:松風の場合は、市の指導があったので作ったというが、袖ヶ浜も市の指導があれ ば公園を作るのか。 回答:今の段階では、市の指導があっても対応できかねる。 質問:市長の許可があれば、公園を作らなくてもよいと、担当部署がそう言ったのか。 回答:はい。みどり公園課で認めた。 (後日、3月29日、東京建物と袖ヶ浜自治会本部役員交渉団との話し合いに於いて、 以下のようなやり取りがあった。 住民代表の質問:松風のときは市の要請で緑を残したが袖ヶ浜では市が作らなくてよい と言ったという東京建物の伊藤さんの発言が気になった。市側に確認した。市は「自主 管理公園のようなものを作れないかお願いしたが、聞いてくれなかった」と言ってい た。伊藤さんの言ったことは何だったのか。今後の話し合いで事実とかけ離れた話をさ れると疑心案気になる。 この後のやりとりで、発言が間違いだったことを事業者側が認めている) 問題点■風害 質問:シミュレーションは傾向をつかむには適しているし、それなりに妥当性はあると 思うが、このようなケースでは周辺の建物の模型を作って風洞実験をしてほしい。住民 に説明をするには、もう少しキチンとしたデータに基づいて行ってほしい。これはお願 いです。ちなみに、そのための費用はモデルルーム作成費用程度です。 回答:なし 質問:1.4倍は最大値を示してはいない。実際には、5階建てのビルの風害でも通り で傘をさして歩けないほどの風が吹く、新潟、藤沢、目黒などではひどい問題が出てい る。平屋建てが壊れるといったことが実際に起こる。平均値を示されても困るので、最 大値でかつ分かりやすく説明してほしい。 回答:1.4倍以上があるのはご指摘のとおり。風向南西以外は1.4までであるが、 南西は最大1.6が出ている。 質問:風環境については4〜5年の花水小のデータでは甘い。100年災害で計算する のが常識。よくよく住民の立場に立ち、もう少し精緻なデータに基づき、模型を使って 実験を願いたい。 回答:なし 問題点■地下水の保全 質問:水系の調査はやっているのか。私の家にも井戸があったが、駅北側に大きなビル が建ったことで消えてしまった。今度の工事も水系を切ることにはならないか。袖ヶ浜 にも井戸を持つ家がある。全ての井戸の検査をお願いしたい。 回答:水系調査については、持ち帰って検討する。 問題点■その他 事業者提案:自治会代表やなんらかの代表を組織していただき、協議の場を設定して継 続協議したい。代表者を選出して協議の場に臨んでほしい。全体説明会は今回で最後に したい。 質問:周辺住民と協議をするということだが、この計画は平塚市にとっては、近隣住民 だけの問題ではない大きな問題である。最初の説明会が開催されるお知らせは、市民が 身銭を切ってやっている。社会的責任、法令遵守という点で、問題がありすぎる。 事業者は、景観法第5条により、良好な景観のための市の施策に協力をしなければなら ないはず。大蔵市長が建築物の配置、高さ等について行政指導していることを文書で確 認している。本日の回答とは矛盾している。具体的な質問が投げかけられているはず。 次回も全体会議を開催してほしい。 回答:検討したい。 質問:我々が会場を設定すれば応じてくれますか。 回答:検討させていただきたい。我々側での検討も必要です。 質問:事情にかかわらず着工を延ばさないという態度が住民感情を逆なでしている。話 し合いを行ってからの着工にしてほしい。 回答:決して無視するとは言っていない。
by no16F
| 2005-05-12 12:20
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