カテゴリ
以前の記事
2016年 09月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 03月 2013年 03月 2012年 10月 2012年 03月 2011年 11月 2011年 05月 2011年 02月 2010年 12月 2010年 10月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 05月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 11月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 03月 2008年 11月 2007年 03月 2007年 02月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 最新の記事
フォロー中のブログ
その他のジャンル
|
平成22年6月3日東京地裁に提訴してから1年5カ月超が経過、
平成23年11月11日、いよいよ判決が言い渡された。 「敗訴」 本建築確認処分は建築基準法に照らし合わせ「違法な点がない」との判断だった。 すでに完成した東棟は、訴えの利益がないとして却下。 計画凍結中の西棟については、訴えの利益、原告適格は原告全員に認められたものの「一敷地一建物の原則」の違反性、災害時の実質的な危険性については認められなかった。 ○一敷地一建物の原則:エキスパンションジョイントによる複数棟接続による建物が「一建物」として認められる。理由は、機能上一体性があることで東棟も西棟も各々ひとつの建物と判断した。 つまり、東棟、西棟ともに、エントランス、メールコーナー等が一箇所、エレベータも東棟二箇所、西棟一箇所しかない、これにより、機能上の一体性があると判断したのだ。 ○災害時の危険性:エキスパンションジョイントが地震等で破断、落下した時に階段がない建物から避難できないとする主張に対しては、ベランダに避難ハッチが設けられているから問題なしとの判断。 この判断は、法律上では認められていても、現実にはお年寄りや子供は避難ハッチから避難はできない。また、エキスパンションジョイントが破断、落下して通れなくなると、直通階段が設置されてない東棟のA棟・B棟、西棟のI棟では、地上に出るにも支障を来すことになる。 △エキスパンションジョイント: 構造的に分割された建物を接合し、地震発生時建物の破壊を防止するものである。しかし地震時、ジョイント部は破断、落下することがあり(実例有り)、夜間などは暗いため、避難者がジョイント部から落下する危険性がある。 ○唯一、原告が認められた原告適格については、2Hラインを大きく超えて認められるというかなり踏み込んだものだった。 平塚市の建築審査会では、東棟、西棟各々の2Hラインから外れている原告は「訴える権利がない」と原告適格が認められなかった。だが、本裁判では東棟、西棟の近接一体設計により「災害時等に直接被害を受ける可能性を否定できない」と判断されて原告適格が認められた。 △2Hライン: 計画建築物の外壁からの水平距離が建築物高さの2倍となる線(2Hライン)。日影が及ぶ範囲内。 (引用元:みどりの会レター第44号 2011年11月26日発行)
by no16F
| 2012-03-11 11:31
| まちづくり市民運動
|
ファン申請 |
||